病院の内線にはスマホの無線アプリがおすすめ!PHS・携帯電話との違い
病院の内線にはスマホの無線アプリがおすすめ!PHS・携帯電話との違い
これまで、病院をはじめとする医療施設での内線電話には、PHSが多く使用されてきました。
しかしスマホや医療機器の進化によって、現在は病院内でのスマホ使用に対する規定が緩和されています。
スマホで使用できる内線向けのアプリなども登場し、PHSに代わる新たなツールとして注目を集めているのです。
ここでは、病院でスマホが使用できるようになった背景やPHSの注意点などを解説しています。
おすすめの無線アプリも紹介しているので、スマホを使用した内線の仕組みを導入しようとお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
z病院でのスマホ利用は問題なし?
病院内でスマホや携帯電話を使用することはマナー違反である、という認識の方も多いのではないでしょうか。
事実、以前は医療機器への影響が懸念されることなどから、携帯電話の使用を禁止している病院がほとんどでした。
しかし現在は規定が緩和され、病院内でもスマホを使えるエリアが大幅に増えています。
まずは、これまで病院内での携帯電話使用が禁止されていた理由と現状について詳しく見ていきましょう。
スマホ電波の微弱化
以前の携帯電話は電波の環境が悪く、安定した通信を行うには強い電波を発信する必要がありました。
この電磁波が医療機器に影響する可能性があったことから、当時は携帯電話の使用が避けられていたのです。
代わりに、弱い電波でも安定した通信が行えるPHSの普及が医療機関の間で進みました。
しかし、スマートフォンが登場し電波環境が改善されるにともない、スマホもPHSと変わらない程度の微弱電波で通信ができるようになりました。
現在はPHSよりもスマホの方が弱い電波で通信できるとも言われており、病院内で使用してもほとんど影響がない状態になっているのです。
医療機器の進化
スマホだけでなく、医療機器側も年々進化を続けています。
医療機器が影響を受けにくくなっていることはもちろん、ICTの活用を前提とした医療機器の開発も進んでいます。
最近はナースコールが無線式になったり、各病室にパソコンが設置されていたりと、医療機器自体が電波を利用していることも少なくありません。
スマホから診察予約や決済ができる病院もあり、今後もネットワークを活用した医療機器の導入が進んでいくことが予想されます。
電波環境協議会による規定緩和
医療機関におけるスマホ・携帯電話などの使用に関する規定は「電波環境協議会」から公表されています。
平成26年公表の指針では、携帯電話の電波出力低下および医療機器の電磁的耐性向上といった理由から、特定エリアをのぞき携帯電話の使用が解禁されました。
病院内のエリアごとのスマホ使用可否は以下の通りです。
場所 | 通話 | メール・WEB |
---|---|---|
食堂・待合室・廊下など | ○ | ○ |
病室など | △ | ○ |
診察室 | × | △ |
手術室・検査室・ICUなど | × | × |
手術室や検査室などでは現在もスマホ使用が禁止されており、電源を切ったり機内モードにしたりといった対応が必要。
病室(個室でない場合)や診察室については、スマホの使用自体は問題ないものの、マナーを意識した使用を心掛けましょう。
病院での導入率が高いPHSは2020年7月で終了
病院内でスマホが利用できるようになったとしても、すでに導入されているPHSから移行するのは手間がかかると思うかもしれません。
しかし、PHSは2020年7月でサービス提供の終了がアナウンスされており、いつまでも使い続けることができないのです。
続いて、PHSのサービスが終了する理由について詳しく見ていきましょう。
PHSはなぜ終了するのか
PHSとは、一般の電話回線からPHS用のアンテナを引いて使用する簡易型の携帯電話のことです。
当時は携帯電話よりも価格が安く、通話の音質も良かったため、病院をはじめ幅広い層で人気を集めていました。
しかし高性能のスマホが急速に普及したことでPHSの利用率は落ち、現在では個人でPHSを利用している方はほとんどいません。
PHSのサービスを提供している通信事業者も年々減少していき、ついに2020年7月で最後の1社もサービスを終了することが決まりました。
サービス終了後もPHSを使うことは可能?
今後も病院内にアンテナを設置することで、PHSを内線として使うことは可能です。
しかしPHSには通話機能しかなく、現代のコミュニケーションツールに適しているとは言えません。
一方でスマホなら、通話をはじめメッセージや写真・動画の送受信、各種アプリの利用が可能です。
病院内の医療機器と連携させることで、業務効率化なども期待できるでしょう。
導入コストはかかりますが、PHSを使い続けるよりもスマホへ移行してしまうことをおすすめします。
スマホの無線アプリはPHSに代わる優秀なツール
PHSに代わる内線ツールとしておすすめなのが、スマホで使える無線アプリです。
最後に、無線アプリの特徴とおすすめのサービスについて解説していきます。
無線アプリとは
無線アプリとは、同報機能(1対多数での音声発信)やPTT方式での発信など、従来の無線機が持つ機能をスマホで再現できるアプリのことです。
専用の機器を購入する必要がなく、スマホにアプリをインストールするだけで利用できます。
無線アプリを活用すれば、緊急時にスタッフへ一括連絡ができる他、作業中でもハンズフリーで応答することが可能です。
テキストチャットや位置情報の管理ができるものもあり、スマホと無線機を組み合わせた便利なアプリとなっています。
病院利用におすすめ「スカイトランシーバー」
NECネッツエスアイが提供するスカイトランシーバーは、IP通信の仕組みを使った無線アプリです。
スカイトランシーバーには以下のような機能が搭載されています。
- 音声機能(1対1・1対多数)
- グループ管理機能
- テキストチャット機能
- 録音・再生機能
- 発信者位置情報管理機能
利用料金は1ユーザーにつき月額1,100円(税込み)のみ、初期費用や解約金なども発生しません。
高性能・高音質でありながら低コストで導入できるのがスカイトランシーバーの魅力。
無料のお試し利用も可能なため、新たな連絡ツールの導入をお考えの方はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
- スマホ・医療機器の進化によって、病院内でもスマホの利用が可能になった
- 現在病院で主流となっているPHSは2020年7月でサービスが終了に
- PHSに代わるコミュニケーションツールとして、スマホ無線アプリがおすすめ
PHSのサービス終了は目前に迫っており、病院ではサービスの移行などを考えていかなければいけません。
スマホの無線アプリはコスト面だけでなく機能面でも優れているので、ぜひこの機会に利用を検討してみてくださいね。