消防・警察・救急向けのおすすめ無線アプリ紹介!
地域の消防団や消防向けにぜひ一度試していただきたい無線アプリをご紹介
地震や火災などの災害が発生した際、消防署や地域の消防団は迅速な対応が必要になります。本部と現地、また各被災地同士での連絡手段として、トランシーバーや業務用の無線機を導入している消防団も多いのではないでしょうか。
無線機はボタン1つで通信ができ非常に便利ですが、通信可能距離の短さや導入コストといったデメリットも存在します。
そこでおすすめなのが、無線機の機能をスマホで再現できる「無線アプリ」。無線機のネックとなる通信距離等の問題も解決できる優れたツールです。
今回は、無線アプリの特徴と、役立つおすすめ無線アプリを紹介します。消防だけでなく、警察署や救急対応シーンでも利用できますので、ぜひ参考にしてみてください。
消防団に無線アプリをおすすめする理由
消防団に無線アプリが適している理由は、通信可能距離の広さや、導入コストの低さ、セキュリティの高さにあります。
災害時、消防にあたる人々には迅速かつ正確な情報伝達が求められます。そのためには、広範囲にしっかり届くスムーズな連絡手段が必須。
しかし、トランシーバーや業務用無線機を用いた場合、電波の届く距離に限界があったり、障害物によって通信が阻害されたり、不便な点があります。また、そもそも導入コストが高額などのデメリットもあるでしょう。
その点、無線アプリではこのような問題が解消されており、様々な消防活動の場で活用することが可能となりました。
トランシーバーや無線機と比較した「無線アプリだからこそ」のメリットについて、詳しく見てみましょう。
無線アプリはメリットが豊富
トランシーバー・業務用無線 | 無線アプリ |
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・通信可能範囲
従来の無線機は、お互いの電波を直接キャッチすることで通信を行うという仕組みになっています。そのため一定の距離を超えていたり、建物などの障害物を隔てていたりすると、接続が不安定になり通信ができなくなるのです。
一方、無線アプリの多くはIP方式で通信を行っているため、携帯電話の電波が入るエリアであれば全国どこでも通信が可能。消防・警察の日常のパトロールや、災害時の遠方への出動など、広範囲にわたって業務を行う場合でもリアルタイムで情報をやり取りできます。
 
・コスト面
また、コスト面を考えてみると、無線機を使う場合は必要な数だけ専用機器を購入、またはレンタルして揃える必要があります。機器の準備だけで高額な費用がかかる場合もあり、大きな負担となってしまいますよね。
しかし、無線アプリならスマホを無線機として使うことができるため、別途機器を準備する必要はありません。月額利用料やパケット通信費用を合わせても、機器購入やレンタルと比較してコスパが良いと言えるでしょう。
 
・セキュリティ面(通信傍受)
更に、無線アプリでは音声をパケットデータに変換・暗号化して送受信しており、会話の傍受や盗聴といった心配も無用(IP方式の場合)。スマホで使えるアプリなので免許や資格などももちろん不要です。
このように、無線アプリは従来の無線機が持つデメリットを解消した非常に便利な存在なのです。
 
一般企業のBCP対策・強化にも活用できる
BCP対策とは、有事の際、企業がどのように連絡・指示を行うのかを取り決める計画のこと。社員の安否確認や、位置情報に基づいた行動指示などをスムーズに行うことで、その後の企業の評価にも影響します。
もし社員の安否確認や指示出しを携帯電話の通話機能で行った場合、連絡先を一人ひとり選んだり、直接番号を入力したりする手間がかかります。多くのスタッフがいる企業でこの連絡方法をとると、全てのスタッフへ情報が行き渡るまでに多くの時間を費やしてしまうでしょう。
その点、無線アプリならチャンネルを選択するだけで、設定したメンバーへ一気に連絡を行うことが可能。1対多数という形で音声発信ができる他、位置情報管理機能によって現在地の把握も容易です。
素早い連絡・指示ができるため、消防や警察、救急のシーンだけではなく、様々な一般企業でも無線アプリの導入が進んでいるのです。
消防団で使えるおすすめ無線アプリ「スカイトランシーバー」
ここからは、消防や救急など様々なシーンで活躍する無線アプリについてご紹介していきます。
今回紹介するアプリ「スカイトランシーバー」は、NECネッツエスアイから提供されている無線アプリです。 iPhone(iOS)・Androidのどちらにも対応しているので、幅広い方が利用できます。
消防署・消防団だけでなく、警察や一般企業の災害時対策にも役立つ機能が揃っているので、ぜひチェックしてみてください。
スカイトランシーバーアプリの機能
- 音声機能(1対1・1対多数)
- グループ管理機能
- テキストチャット機能
- 録音・再生機能
- 発信者位置情報管理機能
音声機能(1対1・1対多数)
スカイトランシーバーでは1対1または1対多数という形での音声発信が可能です。 そのため、一人のリーダーから、離れた場所にいるグループへまとめて情報伝達することができます。
携帯電話での一般的な通話では1対1のみのため、多くのスタッフへ連絡する場合に時間がかかってしまいます。また、1人1人の連絡先を探したり、番号を入力したりする余計な手間も発生しますよね。
スカイトランシーバーなら、ワンタップで必要なメンバーに連絡・指示を出すことが可能。 また、PTTボタン・イヤホンなどのオプションを利用すればハンズフリーで通話ができるため、消防車の運転中などにも便利です。
 
グループ管理機能
スカイトランシーバーでは必要に応じてメンバーを設定した「チャンネル」を作ることができます。
チャンネルをタップするだけで通話相手を切り替えられるので、各部署に迅速な指示を出すことが可能です。
 
テキストチャット機能
メールやその他通信アプリのように、テキストによるやり取りが行える機能も実装されています。
口頭では伝えにくい情報をグループ内で共有したり、グループメンバーからそれぞれ現場報告をしてもらう際などに活用できます。
 
録音・再生機能
通話時の音声はアプリ内で録音・再生できるようになっています。
履歴一覧からいつでも録音データを再生可能なので、聞き逃した情報を確認するといった際に役立ちます。
 
発信者位置情報管理機能
スカイトランシーバーでは、GPS情報の取得によってアプリを利用しているメンバーの位置情報を双方向で通知することが可能です。
メンバーの位置情報を受信すると、マップ上で相手の位置を把握できるので、現在置に基づいてスムーズな連絡・指示が出せるでしょう。
また、消防や救急など、より迅速な対応が求められるシーンでは、位置情報を利用して現場にいるメンバーのもとに素早く集まり、無駄な時間を消費することを避けることができます。
 
スカイトランシーバーアプリの利用料金
1ユーザー:月額1,100円(税込み) ※月額課金制度
14日間の無料トライアル期間あり!
スカイトランシーバーアプリの利用料金は、1ユーザーにつき、1,100円(税込み)。IP方式で通信を行うためパケット通信費用も発生しますが、従来の無線機のような初期費用・機器購入費用は必要ありません。
もし無線機をレンタルする場合、一台あたり月額3,000円~4,000円程度が相場となっているため、スカイトランシーバーは割安で利用できると言えるでしょう。
また月額課金制なので、解約に伴う違約金などが発生する心配も無用。トライアルという形で14日間の無料お試し利用ができます。
試しに消防団の数人でアプリの使用感をチェックしてから導入可否を判断する、というのもできますので、ぜひ一度検討してみてください。
 
オプションで従来の無線機とも連携可能
更に、オプション製品の「ゲートウェイ」を購入することで、従来の業務用無線機とスカイトランシーバーを連携することも可能に。既にある無線機を無駄にせず、その場に合った無線ツールの使用ができます。
その他、ハンズフリーで使いたい方におすすめの「PTTボタン・イヤホン」や、指令局機能を持つWindows版アプリなども提供されています。
Windows版には緊急時の割り込み機能が搭載されており、各チャンネルへ優先的に音声発信をすることが可能。消防・救急の本部で親機として機能させることができます。
スカイトランシーバーの導入方法
スカイトランシーバーアプリの申し込みは、スカイトランシーバーの公式サイトから行うことができます。手順に従ってアカウントを登録し、アプリにログインして利用開始という流れになります。
トライアル期間の終了後に本登録を行う場合は、登録済みアカウントのマイページから利用再開をする必要があります。トライアルとしてアカウントを登録しても、自動的に有料版へ移行してしまうことはないので、安心して利用してください。
 
スカイトランシーバーの詳細
主な機能 |
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通信方式 | IP方式 |
利用料金 | 1ユーザーにつき月額1,100円(税込み) ※14日間無料お試し可能 |
オプション | Bluetooth対応PTTボタン/PTT内蔵イヤホン/ ゲートウェイ(既存無線機との連携)/ 司令局機能(Windowsアプリケーション) |
まとめ
今回は、無線アプリの特長や、消防団・警察・救急で活用できるアプリ「スカイトランシーバー」について紹介してきました。
- 消防署・消防団の連絡手段として無線アプリは非常におすすめ
- IP方式の無線アプリなら距離・障害物に関係なくどこでも安定した通信が可能。通信傍受もされにくく、セキュリティ面も良い。
- 無線アプリ「スカイトランシーバー」は、1ユーザー月額1,000円。大人数の消防団でも低コストで導入可能。トライアル期間あり。
消防団には「団波」という専用の周波数があるため、従来の無線機を使い続けている消防団も多いかと思います。しかし、時代とともにアナログ波からデジタル波へと移行が進んでいる今、より便利なツールの利用を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
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