IP無線機の価格を徹底比較!
IP無線機の費用は?購入vsレンタルvsアプリ
従来の無線機に代わって注目されている「IP無線機」。
IP無線機は通信範囲の広さ、通信の安全性の高さ、導入障壁の低さといった理由から、あらゆるビジネス現場で円滑なコミュニケーションを取る手段して活躍しています。
今回はそんなIP無線機の販売価格やレンタル価格、価格相場など「価格」について調査しました。
さらに最後には、IP無線機に代わる新しい通信機として急速に存在感を増している「IP無線アプリ」もご紹介。
今から導入を検討している方や他の無線機から乗り換えを検討している方の参考になればと思います。では早速、IP無線機とは何かという基本情報から解説していきましょう。
IP無線とは?回線は選べる?
P無線機は音声をパケットデータに変換し、携帯電話の回線で飛ばす通信方法を採用した無線機。そんなIP無線機は従来の無線にはない3つのメリットがあります。順番に解説していきましょうう。
IP無線のメリットその1
1つ目は「通信エリアが広い」という点。従来の無線機は短距離タイプ(特定小電力トランシーバーなど)で約200m圏内、長距離タイプ(簡易業務用無線機)でも約5km圏内が通信の目安です。
一方、IP無線は携帯電話の電波が届いてさえいれば、どこでも通信が可能。携帯電話の電波は、ほぼ全国を網羅しているので特定地域以外では問題なく通信ができます。
IP無線のメリットその2
2つ目は「混信のリスクが低い」という点。従来の無線機では、することにより通話内容が他者へ漏洩する可能性があることがデメリットでした。しかし、IP無線機なら混信のリスクは少ないでしょう。
というのも、IP無線機は携帯電話で周波数が割り当てられ、その中で多重通信という技術を採用しているためです。IP無線機も電話回線を使用するため、携帯電話と同じように混信することがないとうわけ。
混信しないということは、現場での意思の疎通や指令をスムーズに行うことができ、業務効率の向上に繋がります。重要なビジネスでのやり取りにこそIP無線機はぴったりです。
IP無線のメリットその3
3つ目は「免許申請が不要」という点。IP無線機は従来の無線機とは違い、免許申請の必要がありません。そのため、IP無線機は誰でも手軽に取り扱うことができ、導入しやすいというメリットがあります。さらに、免許申請にかかる費用をカットすることができ経済的でもあります。
回線の種類は?
IP無線機の回線は大手携電話の事業者の中から選ぶことができます。使用するIP無線機の機種や取り扱い業者によって使用できるキャリアは異なります。
IP無線機の中には、メインキャリアとサブキャリアで2つのキャリアを使用でき、必要に応じて手動で切り替えが可能な機種もあります。複数のキャリアを使用することで通信の安定性と利便性はさらに増しますが、単一のキャリアを使用する場合よりも価格は高くなる傾向があります。
IP無線機を使用する場所や範囲が限定されている場合には、そのエリアにおいて電波がより安定しているキャリアを選べば、複数キャリアのIP無線機を選ぶよりも価格を抑えることができるでしょう。
販売・レンタル価格(月額料金)の相場
IP無線機の料金は、本体価格に加えて毎月の通信料金がかかります。携帯電話の料金システムに似ていると考えると理解しやすいです。
契約期間には通常「縛り」があるため、契約期間の満了時期以前の解約には違約金が発生します。一般的に、通信料金は月々の定額制を採用しているプランが多いです。定額プランの場合には1ヶ月の間にどれだけ通話をしても通信料金は固定なので、追加料金はかかりません。
使用するキャリアによって月額通信料金を比較してみると、キャリアごとに多少の違いがあるものの、平均すると、月額通信料の目安は2,000円程度。(※当サイト調べ、2019年7月時点)
月額通信料はキャリアごとに大きな差はありませんので、購入かレンタルかで料金は変わってきます。
購入とレンタルの料金の違い
IP無線機の機種は多数あり比較が難しいため、ここでは一般的によく使われるIP無線機の価格相場を比較します。
IP無線機を購入した場合
IP無線機を購入し本体の支払いが終わっている場合には、かかる費用は毎月の通信料金のみ。
本体の支払いを分割にした場合には、分割した本体価格と毎月の通信料金がかかります。
レンタルした場合
レンタルした場合には、IP無線機のレンタル料と、毎月の通信料金がかかります。レンタルの場合、短期間のレンタルと長期間のレンタルで価格が変動しますので、使用する期間で各社を比較、検討するとよいでしょう。
IP無線機を購入した場合の価格は、本体価格が60,000円〜100,000円、月額通信料金が1,500円〜2,500円が相場。GPS位置管理をオプションで追加する場合には、月額通信料金に500円ほどが加算されます。(※当サイト調べ、2019年7月時点)
IP無線の購入には初期費用が約3,000円〜6,000円かかりますが、初期費用が無料の機種などもあります。
短期レンタルは1泊2日で5,000円〜、4泊5日で7,000円〜、1ヶ月で13,000円〜が相場。一方、長期レンタルは3年で月額料金が3,500円〜、7年で月額料金が3,000円〜というのが相場です。
GPS位置管理をオプションで追加する場合には、月額通信料金に700円ほどが加算されます。長期レンタルの場合には初期費用価格がかからないプランが多いです。この他にも1つのキャリアを使用するIP無線ではなく、2つのキャリアを設定できる機種を購入またはレンタルする場合には月額通信料金が500円ほどプラスされます。
さらに、イヤホンマイクなどのアクセサリーを購入する場合には12,000円〜31,000円、レンタルする場合には1泊2日で300円〜、4泊5日で500円〜、1ヶ月で1,000円〜の料金が相場。
イヤホンマイクは断線や故障の可能性が高いアクセサリーでもあるので、工事現場などの過酷な環境で使用する場合には、メンテナンス料のかからないレンタルを活用した方が良いケースもあります。
購入とレンタルではどちらのコスパがいいのか
IP無線機を導入する場合には、購入かレンタルかで価格やランニングコストが大きく変わってきます。
IP無線機を長期間に渡って継続的に使用する場合には、購入の方が毎月のコストを抑えることができるのでおすすめ。逆に短期間の使用や単発の使用が多い場合には、レンタルの方が価格を抑えられる方が多いです。
購入の場合、IP無線機に不具合や故障が生じた場合、メンテナンス料や修理費がかかります。修理が不可能な場合には、新しいIP無線機に買い換える必要も出てくるでしょう。
レンタルの場合にはメンテナンス料や修理費がかからないプランもあり、通信に支障が出た場合にはIP無線機を交換してもらえることも。
レンタルは常に新しい機種を使用することが可能ですが、購入の場合には短いスパンでIP無線を買い換えるにはコストがかかり過ぎてしまいます。IP無線機を長期間使用するなら購入の方がコストパフォーマンスは良いです。
一方、短期間の使用や常に新しい機種を使用したい良いう場合にはレンタルを利用する方がコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
購入の場合には、IP無線を購入した後に、実際に使用してみたら使い勝手がよくなかったということが起こり得ます。これはIP無線機の機種と実際に使用する環境でミスマッチが生じてしまったからです。
ミスマッチを防ぐためには無料お試しサービスのある業者を利用するか、短期間のレンタルで試用してから購入を決めるという方法がおすすめ。購入やレンタルを利用する場合には、価格だけでなく、「無償保証の期間」や「初期費用価格」の有無などもチェックを忘れないようにしましょう。
また、トラブルが起きたときに十分に対応してもらえる業者なのかも重要です。平日のみの対応なのか、土日祝日でもトラブル対応してくれるのか、など細かい点も事前に確認するのがおすすめ。受付時間が長い、またはメールやFAXなら24時間対応してくれる業者だと安心です。
コスパも重要ですが、現場環境に合わせた機種選びも重要
IP無線機を使用する現場環境も考慮する必要があります。使用する場所が屋内であれば、高い防水機能や頑丈な本体はあまり必要がないでしょう。
店舗内でスタッフ同士の連絡手段として使用する場合には、コンパクトで軽量なIP無線機が最適です。
一方、屋外でのイベントや工事現場ではハードな環境にも耐えられる機種が適しています。堅牢な本体と防水機能、防塵機能が搭載している機種を選ぶと良いでしょう。
専用端末が不要?IP無線アプリという選択肢も
IP無線機を検討している方におすすめしたいのが、「IP無線アプリ」というスマホ用のトランシーバーアプリ。
手持ちのスマートフォン(スマホ)に専用のアプリをインストールし、オンライン上で登録するだけで、スマホをIP無線機のように使用することができます。
IP無線アプリでは、専用端末が必要ありませんので、スマホ1台で携帯電話の通話やネット検索、IP無線を使用することができます。無線機とスマホを2台持ちしなくていいので、携帯性が格段にアップします。
さらに、スマホの普及率は非常に高いので、手持ちのスマを利用することで端末の購入やレンタル費用をカットすることが可能。また、IP無線アプリではその他の初期費用がかからず、最短で登録当日から利用開始できます
IP無線アプリなら常に最新バージョンで最新機能が利用できる
通常のIP無線機は新しい機種が次々と発表されるため、長期間使用すると性能に満足できなくなる可能性があります。新機種に買い替えたくても、コストがかかってしまうので頻繁に買い替えることは現実的ではありません。
一方、IP無線アプリなら定期的にアップデートされるので、常に最新のバージョン・機能を使用することができます。
アプリはIP無線機のいいとこ取り
さらにIP無線アプリはIP無線機の混信や盗聴に強いという特性も持ち合わせているので、安全な通信手段としても優秀です。
IP無線機にはない便利な機能が満載
会話の履歴をクラウドサーバまたはスマホに保存し、後からいつでも再生できる「録音機能」も従来の無線機にはない便利な機能。画像や位置情報を送信できる機能も、情報伝達を正確に迅速に行うことができ便利です。
IP無線アプリは価格が安い
IP無線アプリは価格面でも優れています。NECネッツエスアイがサービス提供する「スカイトランシーバー」だと、基本料金は月額1,100円(税込み)/1ユーザーあたりとかなりリーズナブル。通信費は別途かかりますが、無線機を購入したり、レンタルしたりするよりもコスパが良いと言えるでしょう。
まとめ〜価格だけでなく用途で選びましょう〜
IP無線機は従来の無線の欠点を克服した新しい通信システム。携帯電話の回線を使用することで広大な通信エリアを実現し、混信の心配もありません。
導入方法は、購入やレンタル、スマホ用のIP無線アプリを活用するなど様々な方法があり、用途や価格に合わせて選択することができます。
中でも最もコスパがよく、スピーディーに導入できるIP無線アプリはおすすめ。
NECネッツエスアイのスカイトランシーバーなら、14日間の無料モニターでアプリの使い勝手を実際に体験していただくことができます。
まだお試しされていない方は、ぜひIP無線アプリの「スカイトランシーバー」をお試ししてみてはいかがでしょうか?
※記載されている会社名、サービス名、商品名は、各社の商標または登録商標です。