防災行政無線アプリとしてスカイトランシーバーがおすすめなわけ
災害時のライフラインをつなぐ新しい連絡方法。つながる・混線しない
災害時や緊急時には、地域の消防や警察、医療機関などの迅速な対応・連携が早期問題解決、復旧の鍵をにぎっています。
現場の状況を共有したり、救助の応援を要請したりする手段の1つに「防災行政無線」の活用があります。
ここでは、防災行政無線の仕組みと役割、また無線機ではなくアプリを利用するメリットについてご紹介。
おすすめの防災行政無線におすすめのアプリ「スカイトランシーバー」の特徴や料金もまとめていますので、防災行政無線に使用できるアプリの導入を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
防災行政無線アプリで地域防災を活性化
防災行政無線とは、都道府県や市区町村が設置・運用する防災無線の1つです。
地域の防災や災害復旧に関する業務に使用したり、住民への地震速報や行方不明者の情報を配信したりしています。
まずは、防災行政無線の仕組みと役割について詳しく見ていきましょう。
防災行政無線とは
防災行政無線には、配信先や設置方法によって大きく以下の2系統に分けられます。
- 同報系防災行政無線
- 移動系防災行政無線
同報系防災行政無線
同報系防災行政無線は、防災情報を住民に知らせることを目的に設置される無線システムです。
屋外の拡声器や戸別の受信機を通して一斉放送を行っています。
現在は全国で8割程度の市区町村に設置されており、次のような情報を流しています。
防災情報 | 緊急地震速報・竜巻注意情報・光化学スモッグ注意報・避難勧告・害獣出没情報など |
---|---|
防犯情報 | 行方不明者の情報提供依頼・振り込め詐欺の注意喚起・変質者出没情報 など |
行政事務 | 黙祷・地域行事の案内・選挙啓発 など |
時報・試験放送 | 正午のサイレン など |
移動系防災行政無線
移動系防災行政無線は、移動局と市区町村の役場との間で通信を行う無線システムです。
無線機には車載型や携帯型、可搬型などがあり、移動局間の直接交信も可能。
普段は行政事務の伝達に使用されますが、災害時は防災業務としての使用が優先されます。
自治体によっては役場だけでなく、消防・警察・医療機関・インフラ関連機関などにも移動局を設置しており、相互の防災通信網として利用しています。
アプリを使って連携を行うメリット
かつて防災行政無線はアナログ波による交信を行っていました。
現在はニーズの多様化やスマートフォンの普及によりデジタル方式での無線システム導入が進んでいます。
しかし簡易デジタル無線や業務用無線の場合、以下のようなデメリットがあります。
- もしもの時に携帯していないケースがある
- 通信エリアが限定されている
- 天候や障害物の影響を受けやすい
- 機器購入やレンタルなど導入コストが高い
- 混信による傍受・盗聴の心配がある
- 免許やアンテナの設置が必要になる
地震や津波、火災など近年防災意識が高まりつつありますが、上記のようなデメリットがあると十分な備えとは言えません。
災害は突然やってくるもの。従来の簡易デジタル無線や業務用無線を携帯していない場合、または機材から離れた場所にいる場合は対応できません。
さらに災害時には広範囲での復旧作業を要する場合も少なくありません。
従来の無線機は相手の電波を直接キャッチすることで通信を行う仕組みのため、一定以上離れたり障害物を隔てたりしてしまうと接続が不安定になります。
ノイズが入り、声が聞こえないなどの問題が起きてしまうのです。
一方無線アプリの場合、多くは携帯電話のインターネット回線を利用したパケット通信の仕組みを利用しており、距離に関係なく通信を行うことが可能です。
障害物の影響も受けず、携帯電話の通話のようにビジー状態になることもほとんどないので、非常に通信が安定しています。
またスマートフォンが無線機の役割を果たすため、無線機器の購入やレンタルをする必要がありません。先ほどの簡易デジタル無線や業務用無線の場合のデメリットのように普段携帯しているので突然の災害時にもすぐに対応することができるのです。
無線アプリなら初期費用や機器代金を削減し、低コストでの無線導入を実現可能に。
更に、送受信するデータは暗号化されるので、混信による傍受や盗聴の心配も無用。
免許や資格を取得する必要もなく、誰でも簡単に利用できるという点も無線アプリのメリットです。
従来の無線機 | 無線アプリ(IP方式) | |
---|---|---|
通信範囲 | 数百メートル~数キロ | 全国 |
必要コスト | 初期費用・機器代金・通信費用 | アプリ利用料・パケット通信費用 |
混信のリスク | あり | なし |
免許・資格 | 必要 | 不要 |
防災行政無線におすすめのアプリ「スカイトランシーバー」
ここからは、防災行政無線として使用可能な無線アプリとして「スカイトランシーバー」をおすすめします。
スカイトランシーバーは、NECネッツエスアイが提供している無線アプリで、iPhoneとAndroidスマホの両方に対応しています。
行政機関同士の情報伝達に役立つ機能が揃っており、多くの企業や自治体の防災対策として採用されています。
スカイトランシーバーでできること
スカイトランシーバーの主な機能は以下の通りです。
- 音声機能(1対1・1対多数)
- グループ管理機能
- テキストチャット機能
- 録音・再生機能
- 発信者位置情報管理機能
音声機能(1対1・1対多数)
通常、携帯電話で通話する場合は1対1でのやり取りになります。
電話帳から1人1人の連絡先を指定したり、特定の電話番号を入力したりするのは手間がかかりますよね。
災害現場などではスピーディーな連携が求められるため、より効率的に連絡を行いたいところ。
スカイトランシーバーなら1対1はもちろん、1対多数という形での音声発信が可能です。
役場から消防・警察・救急などに一括で情報伝達をすることができ、素早い連携につながるでしょう。
PTTボタン・イヤホンなどのオプションを利用すればハンズフリーでも使えるようになるので、運転中などでもストレスなく通話が行えます。
グループ管理機能
スカイトランシーバーでは、必要なメンバーを設定したグループ(チャンネル)を作成できます。
全体ではなく、消防や救急へ個別に連絡を行いたいという場合は、アプリ内でチャンネルを切り替えることで対応可能です。
テキストチャット機能
被害状況の報告など、中には口頭連絡ではなく文字として記録しておきたい内容もあるかもしれません。
スカイトランシーバーにはメールやLINEのように使えるテキストチャット機能が付いており、グループ内でメッセージの送受信を行うことができます。
録音・再生機能
スカイトランシーバーを使った音声のやり取りは、自動的に録音される仕組みとなっています。
後から会話を再生できるため、情報の伝達漏れや聞き逃しを防ぐことができるでしょう。
発信者位置情報管理機能
スカイトランシーバーではスマホのGPS情報を取得することで、発信者の位置情報を管理できるようになっています。
マップを見ながら相手の現在位置を把握できるため、より迅速に指示を出せます。
消防や救急の場合は一刻を争うことも多いので、遠回りなどで余計な時間を消費しないためのツールとしておすすめです。
スカイトランシーバーの費用
スカイトランシーバーの利用には、1ユーザーにつき1,100円(税込み)の月額利用料がかかります。
IP方式で通信を行うためパケット通信費用も発生しますが、現在は定額制のプランを利用している方がほとんどのため、特に問題ないでしょう。
従来の無線機と異なり、初期費用や機器購入・レンタル費用は一切不要です。
アプリの登録料は月額課金という形で支払いを行うため、解約によって違約金が発生することもありません。
スカイトランシーバーは本登録の前に14日間の無料トライアルを受けられます。
導入後に機能が不十分だったと感じることがないよう、トライアル期間にしっかりと動作確認を行いましょう。
またゲートウェイを合わせて導入すれば、現在使用している従来の無線機との連携も可能です。
まとめて移行するのではなく、段階を踏んで切り替えていくことができるのもスカイトランシーバーのメリットです。
その他、ハンズフリー用のPTTボタン・イヤホンや、指令局として使えるWindows版アプリなども提供されています。
Windows版には割り込み機能が搭載されており、災害発生時や緊急時などに優先的に無線放送を行うことができます。
スカイトランシーバーの導入の流れ
スカイトランシーバーを利用するにはWEBサイトからの申し込みが必要です。
指示に沿ってアカウントを作成・登録し、スマートフォンにアプリをインストールしてログインを行えば完了です。
トライアル期間が終了したあとは、再度本登録の手続きをすることで課金が開始されます。
スカイトランシーバーの詳細
主な機能 | 音声機能(1対1・1対多数) グループ管理機能 テキストチャット機能 録音・再生機能 発信者位置情報管理機能 |
通信方式 | IP方式 |
利用料金 | 1ユーザーにつき月額1,100円(税込み) ※14日間無料お試し可能 |
オプション | Bluetooth対応PTTボタン/PTT内蔵イヤホン/ゲートウェイ(既存無線機との連携)/ 司令局機能(Windowsアプリケーション) |
まとめ
- 防災行政無線は災害などの情報を住民に伝えたり、行政機関で共有したりするための無線
- 従来の無線機では不十分だった部分も、無線アプリを使えば解消
- スカイトランシーバーは防災行政無線用のアプリとしてもおすすめ
防災行政無線は地域の人々を支える重要なシステムです。
住民への放送はもちろん、行政機関内での情報伝達を円滑に行うことで早期復旧が期待できます。
無線機の導入や移行を検討中の自治体は、スマートフォンによる無線アプリの活用も検討してみてくださいね。
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